anoyetta の開発記録

FINAL FANTASY XIV 向けのプラグイン「補助輪」の開発をしています。セットアップ、便利な使い方、その他デバイスなどの情報を扱っています。

私のヘッドフォンとランキング

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結構ヘッドフォンを集めています。
私の持っているヘッドフォンのレビューをランキング形式でお伝えします。皆さんもFFXIV新拡張パッケージに向けてPCオーディオを強化してみませんか?

例によってもったいぶるのは好きではないので第1位から行きます。

注意

オープン・セミオープン型の注意

先に書いておきます。オープン型、セミオープン型のヘッドフォンは音が漏れます。ヘッドフォンでVCをするということは別途マイクを立てることになります。

マイクは音漏れを確実に拾います。

は?使えないじゃないと思うでしょうが、そうです。別途機材を追加しないと相手の声がヘッドフォンから漏れてそれをマイクが拾って相手に返ってしまいます。別途ノイズゲートやその機能を搭載したオーディオインターフェース、NVIDIA Broadcast のノイズ除去などの手立てが必要になりますのでご注意ください。

値段と性能とインピーダンス

全く関係ありません。

高価格=高性能とは限りません。ハッキリいって気にいるかどうかです。また常用するものですので音質だけではなく重量も大切です。良い音だが重いとかだと結局使わなくなったりします。

インピーダンスとはヘッドフォンの抵抗です。32Ωとか高いものだと250Ωというものもあります。高抵抗のものほどプロ用、スタジオ用ということになりますが、それはそういう機材向けに作られているだけでスタジオ用=高性能ということもありません。

全ては好みだ。

こう思っておいたほうがいいです。

ランキング

第1位 AKG K240

※セミオープンタイプです

AKGの定番スタジオモニタヘッドフォンです。モニタヘッドフォンというのは基本的にフラットな周波数特性で音がクリア、解像度高い音というのが特徴です。ゲームにも向いています。音の分離が良いので7.1chなどのサラウンドでなくても定位(音の方向)を聞き取りやすいからです。

AKGはモニタヘッドフォンでも「優しい音質」という傾向です。モニタヘッドフォンの高解像度な音というのは疲れやすいのですが、AKGはそうでもないという味付けです。1日付けていてもまあイケるかなという感じですね。

安い、軽い、つけ心地がいい、音がいい、と文句の付け所がありません。上位モデルも持っているのですが、モニタ的な解像度の高さ、イヤーパッドが比較的小さめで装着感がいいということでこいつのほうがエースです。

音漏れが気になる方は兄弟機の密閉型 AKG K271 もありますが、密閉型ならば他を買ったほうがいいんじゃないかとも思います。

改造しているよ

  • ケーブル
    自作の4芯ケーブルでリケーブルしています。ヘッドフォンの差込口までをバランス化してある状態です。若干解像度が上がります。

  • イヤーパッド
    後ほど出てきますが beyerdynamic DT990Pro あたりとイヤーパッドの互換性があります。ベロアのほうがつけ心地がいいので交換しています。

  • ヘッドバンド
    ただの耐久性のためです。ニットのヘッドバンドカバーで保護しています。合皮なので経年劣化で痛むためです。

第2位 SONY MDR-1AM2

価格が安ければこれが1位かもしれない。とても解像度の高い音、それでいてモニタ的な近さはなく長時間つけていても辛くない。心地よいイヤーパッド、圧倒的な軽さ とエントリー向けではない価格以外は誰にでもおすすめできる優等生です。価格もエントリー向けではないというだけで、オーディオのジャンルでは安いほうではあります。

流石にこの価格になってくると改造しようとは思わない。改造する必要のない完成度であるとも言える。

第3位 audio-technica ATH-SR50

全く知名度のないモデル。しかし、超優等生 です。

知名度はさっぱりですが、CD900STの上位互換だと思います。ハイレゾにふさわしい高解像度な音、CD900STよりも更に細かい音が聞こえる。折りたたみ可能、リケーブル可能、もともとバランス対応ということで、ほぼ文句なしです。価格のバランスからすると1位でもいいかもしれないとも思う。

じゃあなんで3位なんだというと。
私は開放型のほうが好き、極限まで軽いほうが好き、密閉型ならばMDR-1AM2のほうが優秀かなということです。

なお、この製品も改造する余地がありません。イヤーパッドくらいはYAXIの社外品に変えてもいいかもしれない。でも純正のイヤーパッドも十分優秀です。

なお、上位機種のATH-MSR7bというものがあります。音質は確実に上でしょう。しかし、両出しケーブルが嫌いなので選考外です。

第4位 SONY MDR-CD900ST

定番中の定番です。買って損はないと思います。この音が「標準」と言われますが、他のヘッドフォンと比較してみるとむしろこのヘッドフォンが「独特」なのだと気づきます。とてもハッキリした音、モニタヘッドフォンらしいモニタサウンド、細かい音まで非常に分解能が高いです。私もなんやかんやでこの音が好きです。あとはとても軽いことですね。

不満はなんだというと、聞いていて疲れるということです。前述でも少し触れましたがモニタサウンドというのはとても音像が近くて聞いていて疲れるんですね。

改造しています

  • バランス化改造
    詳しくはググってみてください。音がクリアになります。音場が広がるような感じですね。CD900STの音場の近さが若干マシになるような感じですね。ハンダとか使うので誰にでもオススメするものではありませんが、やる価値はあります。

  • イヤーパッド交換
    YAXI stPad2-LR というイヤーパッドに交換しています。LRで色が違うというイヤーパッドです。見た目だけでなく音質の影響も大きく、CD900STの音が聴きやすく変わります。お手軽ですのでオススメします。
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    あのさんエディション

第5位 AKG K702

※オープンタイプです

AKG の上位機種です。K240よりリスニングよりなヘッドフォンです。AKGらしいより柔らかい音、オープンらしい自然な聞き心地です。

K240よりもこっちほうが優秀なんじゃないのか?と思うかもしれませんが、用途によるように思います。クラシックなどを聞く分にはこちらのほうが合っていると思います。しかしゲームやアニメ、映画などですとK240ほうが合っていると思います。

そもそもFFXIVの音源ですとほとんど差がありません。
ヘッドフォンに限らず、色んなオーディ機材を通してFFXIVをプレイしますが、他のリスニング用の音源とは異なり、FFXIVでは大した差を感じることはありません。もちろん、オンボードサウンドなどと比べると確実にクリアにはなりますが、ある程度のスペック上昇で頭打ちになります。

このような音質や相性の問題に加えて、イヤーパッドが大きいことがやや煩わしい気がして、K240を愛用しています。

第6位 Sennheiser HD599SE

※オープンタイプです

Sennheiser のオープン型の定番です。いわゆる「プリン」と呼ばれた機種の後継です。今買うならばこちらのほうが良いでしょう。優秀な機種だと思います。

しかし、解像度ならば audio-technica ATH-SR50やSONY MDR-1AM2、SONY MDR-CD900STに劣ります。私にとってはイヤーパッドが縦長で例によって煩わしいのであまり好きな機種ではありません。

音の質としては可もなく不可もなく。でもオープンイヤーだったらAKGの特性の方が好きかなーというのが私の感想です。

好みの問題もあるものの、この製品も改造する余地がありません。とても完成度の高いモデルです。ケーブルを社外品に変えてみるというのもありますが、大した変化はありません。

第7位 beyerdynamic DT 990 PRO 250 Ohm

※オープンタイプです
※ハイインピーダンスモデルです

250Ωとインピーダンスの高いモデルです。全く同じ製品のラインナップとしてインピーダンスの違うものもリリースされています。強力なヘッドフォンアンプを持っていない方はインピーダンスの低いモデルをオススメします。ヘッドフォンアンプなしでは鳴りません。

カッコいいです。音質もドンシャリ系の聴きごたえあるものという評価が多いですが、それだったら SONY MDR-1AM2 のほうがいいんじゃないかと思います。私には若干籠もって聞こえるので好きになれません。大きい、重い、リケーブル不可、カールコードが鬱陶しいと見た目にゾッコン!とかでなければあまりオススメしません。

でもカッコいい。配信には映えるでしょう。

第8位 beyerdynamic DT 770 PRO 250 Ohm

※ハイインピーダンスモデルです

DT990の密閉モデルです。評価は大して変わらない。見た目はDT990のほうがカッコいいと思う。

まとめ

安くリスニング環境を改善したい

多少高くても一発で終わらせたい

こんなところかと思います。もちろんこれらよりも高級な機種もあります。しかしヘッドフォンは高級機になると基本的に両出しケーブルになります。これが邪魔なんですよね。

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